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ヘタコカナイ。


by 08design
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デイ・アフター・トゥモロー

デイ・アフター・トゥモロー_a0014323_11111680.jpg予告ではすげーと思ったんだが、可否もなくという中途半端さで終わった映画。まぁ、劇場で見たからそれなりの迫力があったんですけどね。で、思うに、監督のローランド・エメリッヒは何ゆえに世界の中心はアメリカだ!みたいな構成をするんですかね。そこが無くなればもっと雰囲気いいだろうなぁと思う。

地球温暖化がもたらす最悪の事態をハリウッドらしいパニック映画に仕上げています。背景に、父と子の信頼と絆などもあり感動作にもっていきたかったのでしょうね。自然の驚異と、人類が抱えている環境問題を改めて考え、再認識させられます。おまけに、これは京都議定書(調べましょう)にも軽く触れている。アメリカがとった立場が風刺っぽくにも思えたけど、あまり深くは突っ込んでなかった。多分、この部分を深く突っ込むと、華氏911みたいに圧力がかかるでしょうからね(笑)

かなりの部分で社会情勢や上記にあげた環境問題が見え隠れしてて、エメリッヒが必死に何かを言ってるようにも思えた作品。エンターテイメント性が高い映画っぽくつくってて世の中のミーハー連中は感動した!面白かった!で終わりそうな程度。エメリッヒさんの意図は、全く伝わらないと思いますよ~

いわゆる、地球温暖化で異常気象が起こり、重なり、エスカレートしていく。実際、こうなったら終わりだなと思ったけど、将来作り話で終わらないかもしれないってとこが妙に納得できた。で、映画の中では、北半球が全滅するんですよ。氷河期と同じ状況になってね。生き延びようと、人々が南下していく・・・。世界の推移を見ると、北半球に先進国が連なり、南半球には発展途上国が数を占める。

さまざまな経済危機や貧困の差がある現代において、北半球の壊滅により、南の途上国に助けられる。なんとも皮肉な話です。映画の中では、アメリカから脱出しようとメキシコへ不法侵入のラッシュ。メキシコはそれを一旦封鎖阻止する。が、しかしアメリカが南半球の途上国に対し、借金や経済措置の解除と引き換えに助けてくれと頼む。今の世の中と反対のことが起きるんですよ。

なんか、人間ってあれですね。あれ。

冒頭のシーンには日本も出てくる。でも、どう見てもセットが中途半端な中国っぽいし、日本語でしゃべってる日本人っぽい人たちは全部カタコト・・・。いやさぁ、手を抜くなよと。日本で公開するのわかってるのにこういうことされるとひいちゃうよなと。エメリッヒよ。

結構見てると、突っ込みどころ満載なので、それを探す!っていうのも楽しみ方のひとつでしょう。

※狼を登場させた意図とか、いや父ちゃんなぜ死なない?とか、海が凍ってないじゃんとか、衛星から見てる奴らノンキだなぁとか、エンディングでビルの屋上にいるやつらがいて、どう見ても屋上に上がれそうなものがないビルの上にも人がいるとかね(爆


評価:★★★
by 08design | 2004-11-12 11:11 | 勝手に映画批評